Introduction The objectives of this study were to outline the effect of referral from peripheral hospitals on mortality in patients admitted to the trauma centre of Chattrapati Shahuji Maharaj Medical University and to describe inter-hospital transfer. Methods Patients admitted on all Mondays of a year and eight randomly selected Mondays and Wednesdays were enrolled and compared. Demographic an...

地方における小児重症外傷患者の診療体制を明らかにし，集約化の課題を抽出するため，2016年から2020年までに小児集中治療室（pediatric intensive care unit: PICU）に入室した15歳以下の小児外傷患者を対象とした。診療録を用いて後方視的に検討を行い，対象は113例，injury severity score >15の症例は55例（48.6%），probability of survival ≦ 50%の症例は2例（1.8%）であった。外傷部位は，頭頸部が最多の57例（50.4%），多発外傷は13例（11.5%）であった。搬送手段は，救急車・ドクターカーによる陸路搬送とドクターヘリ・防災ヘリによる空路搬送の2群間において搬送距離の分布に有意差のあるばらつきがあった。搬送距離が40kmを超える症例が空路搬送では11例（55.0%），陸路搬送でも14例（19...

【目的】多発外傷における鈍的胸部大動脈損傷（BTAI）に対する治療のタイミングについて検討する。【対象】2011年から2018年に自施設で診療したBTAIのうち，AIS≥3または治療手技（手術あるいは血管内治療）を要する体幹部外傷を伴い，かつ侵襲的治療［ステントグラフト内挿術（SG）あるいは開胸手術（OS）］を行った25例を後方視的に検討した。【結果】48時間以内に侵襲的治療を施行した群は17例（68%，生存15例）で，48時間以降に施行した群の8例（32%，生存7例）と比較して入院期間が短く（43［31–55.5］日／64.5［61.5–82.75］日），RBC輸血量が少なかった（2［0–4］単位／8［4–19］単位）。待機期間がとくに長かった3例のうち2例はStanford B型のII型で，経過中に非手術的治療からSGへ変更したものだった。最終的に22例（88%）を救命した。BT...